「な、何だよあれ…」

「葵さん…生き返った…?」

「馬鹿な…蜂に刺されて意識が混濁してるだけじゃ…?」

「葵さん、葵さんわかるかっ?」

口々に言う仲間達の言葉にも耳を貸さず、よろめくように葵…だったものは歩を進める。

そんな彼女を護るかのように、無数の蜂達が取り囲んだ。

途端に戦慄する仲間達。

疑う余地はなかった。

誰もが目の前の光景を見ていたのだから。

あの蜂に刺されれば死ぬ。

死ぬどころか、葵と同じ末路を辿るのだ。