何もかもに恵まれて、愛しい男まで奪われて。 ならば蜂に刺されるくらい、どうって事ないじゃないの。 貴女は優れた人間なんだから。 ねぇ…美晴…? 一寸先さえ見通せない闇の中。 葵はゆっくりと、林の中に歩を進めていった…。