楽しげに語らう二人。

夜景を見ながら談笑する二人は、とても親密そうに見えた。

バルコニーの手摺りに置いた手が触れ合うような距離にあっても、お互いに避けるような様子はない。

今にもその指先が結ばれてしまうのではないかとさえ思う。

…声がかけられない。

葵が強い嫉妬を覚えてしまうほどに、恭平と美晴の雰囲気は甘いものだった。