秘密の鬼ごっこ

私は自分の右手を心臓にそっと添えた



今にも壊れそうなくらいに激しく高鳴っている



私は酸素をたくさん含み少しうつむいた



少しずつ心臓が落ち着いていく



不思議そうな顔で私を見ている石田をじっと見つめる



石田の顔がほのかに赤く染まった―――