「やっと…告白してっ…付き合えたのに…っ!」
一回開いた口はもう止まらない。
女は叫びに近い声であたしを怒鳴り始めた。
「幸せだった…!雄大の彼女になれて…毎日楽しくて…ッ」
お前のノロケなんか聞いてないんですけど。
「昨日1ヶ月記念日でッ…楽しくデートするはずだった…なのに…っ!」
そこで女はポロポロ涙をこぼし始めた。
「俺…好きな人出来たからぁッ…別れようって言われたの!」
だから、何?
「私納得出来なくて…!その女誰!?って聞いたら…うぅ…ふぇッ…平塚流希愛って言われて…あんたがあたしの彼氏を…雄大を…奪ったの…!」
そこまで言うと女は手を振り上げた。
