絶対にみちゃダメ!

 雅がフッと目を細める。

「わかった。覚悟しておいてね」

 自信たっぷりの笑顔。

 ちょっと……やばいスイッチを押したかも。



 でも、あたし、絶対に負けないんだから!

 負けないように、必死に睨み返した。



「……っていうか、いつまで人の上に乗ってるのよ。さっさとどいてよ!」

 あたしは雅の身体を再び思いっきり押した。

 でも、びくともしないんだ。

「そんなに細い腕で、男の力に勝てるわけないでしょ」

 直後、視界がかげった。



「むーっ!!!」


 あたしの唇が、柔らかいもので覆われている。

 言うまでもなく、雅の唇が重なっていた。

「キスぐらいは許してよね」



 やっぱり、全然わかってなーい!


 あたしは涙目になって、押さえつけられたまま、雅の熱い唇を受け止めるしか出来なかった。