絶対にみちゃダメ!

 雅が凄く悲しそうな目であたしを見つめてくる。

 いうまでもなく、そのまなざしはフェロモン全開。



 だからそういう目で見ないでってば。

 あたしが悪いことをしたみたいな気分になるから。



「とにかく、こういうことはしないの!」

 ひるんで力が緩んだ雅の手をはねつけた。

 両腕が自由になって、あたしは雅の身体を押し返す。

「したいのに……」

 ああもう、誰かコイツをなんとかして!




「雅、アンタがしてることはイケナイ事なの。無理やり女の子にこんなことするなんて」

 あたしは胸元を直しながら、にらみつけた。

「無理やりじゃなかったらいいの?」

 またこういう質問ばっかり。

「無理やりじゃなかったらね。相手の同意を取りなさいよ。ち・な・み・に!あたしは絶対同意しないわよ」

 ビシッと言い切った。

 雅は切れ長の瞳を瞬きして、少し考えるような顔になった。

「どうしたら同意してくれるの?」



 ああ……なんでこう会話が成り立たないんだろう。



「あたしが雅のこと、好きになったら同意できる。そうじゃなきゃ、普通は無理なの!」

 なんでこんなことまで説明してやらなきゃいけないの?


 と思ってたのに。