絶対にみちゃダメ!

 そうこうしている内に、雅があたしの両腕を片手でつかんで、頭の上で押さえつけた。

 ゆっくり覆いかぶさってくる。


 これってやばい状況じゃない?


 体の上に乗られているし、手は押さえつけられているから、身動き取れないあたしは必死に身体をねじって抵抗する。

 女の子の格好をしていたって中身は男だから、当然力で叶うはずもなく、びくともしない。

「ちょっと、やめてってば!」

 あたしは声を潜めて、覆いかぶさって耳元に来ている雅の耳元に鋭くささやいた。




 ここがどこかわからないけど、多分まだ東雲のお屋敷だ。

 やたら静かで、みた感じ二人だけだけど。

 部屋が広いから、誰かが側に詰めてるかもしれない。

 虎の側に常に誰かが控えていたように。



 雅は眉をひそめた。

「やだ、やめない」

 やっぱり、こういうと思った。

「大きな声、出すよ!」

 あたしは逃げようとバタバタもがき続ける。

「出してもいいよ。俺はこうしたいからやめない」

 うう、やっぱり何を言っても、プリンにガビョウでも刺してる気分だ。

 ようするに、まったく手ごたえがない。



 もがいているうちに、雅はあたしのストラップのついていないドレスの胸元に手を掛けてくる。