絶対にみちゃダメ!

 なんなの?何か変じゃない?

 でも考える余裕もなく、すぐに雅が顔を近づけて唇を触れさせてきた。





 あたしは逃げようと必死にもがくけど、雅の力は意外にも強くて、あたしをしっかり抱き寄せている。

 キスの角度が深さをまして、あたしはベッドの上に押し倒されていた。

「こういうの、初めて?」

 ささやくような甘い声が上から降ってくる。



 ねえ、おかしいよ。何か変だよ。



 そう思うのに、雅の迫力に縫いとめられたみたいに身動きできなかった。

「初めてなんだ」

 ニッコリと雅はうれしそうに微笑む。



 あたりまえだよ!



 今までのあたしの常識からしたら、女の子とこんな雰囲気になる人がいたら、それは変だ。

 でも、あたしは口をパクパクさせるだけだった。

「大丈夫、怖くないから」

 雅は微笑むと、胸のポケットから白いハンカチを取り出した。

 呆然としていると、キスをされて、口元をハンカチで縛られた。

 唇の脇にハンカチの結び目がちらちら見える。

「ふむー!もがー!!」

 ようやく状況を察知したあたしはじたばたと抵抗を始めた。


 普通じゃないよ。こんなの。怖いってば!