みんなで、やばい、遅刻だ って騒いで走る。 この、瞬間が好き。 全てを忘れて夢中になれる。 あんまり気乗りしなかったけど。 私たちは昼休み 花北隼斗を見に行くことになった。 否定され続けて あの感覚が薄れていっちゃう ような気がするけど。 見たらまた、 嫌でも思いだすだろうと。 私は思って 教室に走り続けた。