「ここか。」
委員会が行われる教室を見つけた俺は中へ入った。
決められた席へ座る。
「あの・・・もしかして中野くんかな?」
いきなり声を掛けられた俺は声の主の方に体を向ける。
「そうだけど、」
「やっぱり!?いや、なんか隣のクラスの中野くんがすごい女子から人気あってさ。一目見ただけで、この人が中野くんだってすぐわかった」
「あ、あの、名前は?」
「ごめんごめん!!言い忘れてた、僕は隣のクラスの香川 翔太」
そういうと、彼はニコッと笑う。
爽やかで、清楚男子ってゆうイメージ。
女子から好かれそうな顔立ち。
スラッとしていて身長が高い。
170以上はあるだろう。
「俺は中野日向。呼ぶときは呼び捨てでいいから。」
「ん、わかった。なら日向も俺の事翔太って呼んで」
「おぅ」
人見知りなこの俺が。
高校入ってから二人目の話し相手ができた。
いや、少なすぎ。
積極的にいこーぜ俺。
