「あたしはあたしで変わりない。

 この目が今はあたしの目なんだから」

 にっこり微笑む藤堂さん。


 笑顔が眩しすぎます・・


「ま、王子様はお姫様と結ばれるべきよね」

 真珠の言う通り、あたしには関係のない人。

 意識して見ちゃうとストーカーとか思われちゃいそうだし

 見ないようにしなきゃっ


「お前も、真派?」

「・・へ?」

 目の前には、チャラい風の男子。

 北條くんと同じくらいカッコイイ・・・

「あ、ごめん・・。俺、橋村!」

「あっ、えと、あたしは河野っ」

 橋村くんか・・優しい感じの人だなあ。

「その、河野は・・・真が好き?」

「え、ないないーっ

 高嶺の華だよっ」

「高嶺の華か・・・。河野もそう思われてるよ」

「・・え?どゆ意味っ」

「えっ。や、なんでもない」

 顔を真っ赤にして彼は逃げるように去って行った。