私は今……自称最強龍使いと戦っている……が、所詮自称だ。
私が負ける可能性は0.01%。
「もう終わりよ、龍使い、ツバサさん」
「……残念だったなぁ、お姫様よぉ、負けるのはそっちだ!」
そうは言っているが相手はもう体力も少ない、そこまで最強の魔法が使えるわけでもあるまいし…
私の勝ちだわ。
「残念でしたー。勝つのは私なの!」
今は絶好の天気日和……魔法の効果が最大限に発揮されるわ。
「炎よ、舞い上がれ 火の粉のように飛び散れ 我の願いとともに」
「そ、そんな魔法で……」
バタン
静寂に包まれたのはほんの一瞬ですぐに歓声が上がった。またか……
「キャアーまた勝ちましたわ!サクヤ様!!」
「また、勝ったじゃねーか、サクヤ姫…俺らじゃやっぱ叶わねーなぁ」
なんで……いつもいつも誰かしらいるのよ……
「はぁ、疲れたわ……」