自販機から離れ、お気に入りの場所へ向かう為の道へ足を進めたときだった。 「(……いけねぇ。)」 すぐさま足を止め、自販機の陰に隠れる。 だって、だってそこには───── 『好きです。』 頬を真っ赤に染めて告白する女の子と、 『……、』 告白されてる、人気者のモテ王子がいるんだもん。