「これは、もう青春の季節。」
自販機の手前。
中庭の桜の木を見上げる。
今年は冬が暖かかったから、桜は早くに咲いてしまった。
満開ではないけれど、まだ桜は咲いている。
綺麗な桜の花びら。
芝生の上の桜の絨毯。
暖かい太陽。
これだったら、いくらでも寝れるわ。
なんて思いながら、自販機の前に立ち、
ガコンッ
いつものように、お気に入りのお茶を買った。
「んー、やっぱりあの場所で。」
一番のお気に入りの場所を思い浮かべ、その場所へ向かおうとする。
あそこ、眠るのに最適なんだよね。
今日は生徒会室で閉じこもって仕事しようと思ってたけど、寝ちゃおうかな……。
と。
