本カノ採用。



『雅ー!今日学食?』




友達から言われて私はフルフルと首を左右に軽く振る。




「今日はお弁当。」




『そっかー……』




しゅんとする彼女。
なんか、罪悪感。




「ごめんね、」




『ううん!また今度一緒に食べようね!』




くしゃっと頭を軽く撫でてやると、友達である彼女はへにゃ〜と笑い、食堂へと走っていってしまった。





───まぁ、女の子に好かれるのも仕方ない、か。



こんなんだもんね、アタシ。




溜め息を付いて、髪を豪快にかき乱す。



中学のときには腰まであったのに、今では肩につかないくらいのショートになった髪。



短いけど、春の風は私の髪の毛を靡かせ、遊ばせる。




外もまだ寒くはあるものの、少しずつ暖かくなってきていた。



現に、お昼になると私はひなたぼっこをしている。