『君のこと、利用しちゃって。』
しゅんとした表情で謝る彼に私は思わず笑ってしまった。
「プハハハッ!なんだ、そんなことか。」
思いっ切り笑ってしまった私に彼は吃驚したようで、目を見開いていた。
「少しびっくりしたけど、それで貴方が助かるなら大丈夫。」
そう言ってふわりと微笑むと彼も安心したような表情になった。
『ありがと。』
「あ!私こそごめんなさい!盗み聞きするつもりはなくて、偶然その場に───」
ふ、と彼を見てみると、クスクスと笑っているのが目に入った。
『あ、や、ごめんね。クールだって聞いてたから。』
ケラケラと笑い、目尻に溜まった涙を拭う彼に、キュンとしてしまった。
