放課後は桜は散ったけど、この木を眺める。









何故なら、彼に会うため。










今日も彼氏を待つ









「本当に結衣ちゃんはこの木好きだね。」







会話が前よりかは弾むようになった。







一言、一言が嬉しくて、幸せな空間










「翔くんは部活入らないの?」









何気ない質問をしてみた。








「うーん。この木見に来るの楽しみなんだよね…。つーか、結衣ちゃんと話すのが楽
しいからな。(笑)」








冗談と分かっていてもすごく嬉しい言葉…








その後は、中学の頃の話で盛り上がっていた。






もう、日は沈みかけていて夕日がでて来ていた






「じゃあ、俺かえるわ!また明日。」







「またあした!」





ドキドキの余韻が続いていると、いきなり後ろから押されて前に倒れてしまった。





「わああ、大丈夫?」




「ダッセー(笑)」




と言う流と宏の声。






「イタタ。何すんのよ…」














「お前が、ボーッとしてるからだよ。バーカ」






「な、何よ!バカって怒」




結局ケンカになってしまう。









呆れ顔で近く莉菜





「あんた達、また。ほんと仲がいいこと!」






2人同時に否定した声が揃い、また莉菜がバカにした口調で笑い、流は大声で笑っていた。













この空間が好き。




ただ、あの出来事を忘れらる。