12月に入り、寒い日が続いていた。
お母さんが心配で病院に行くと、家とは違い暖房がガンガンに掛かる部屋にいた
「体は大丈夫?風邪引いてない?」
そんな気遣いしかできない私に優しい笑顔で
「大丈夫よ。結衣こそ大丈夫?手冷たいわよ!」
握られた手は暖かくて、弱い握力だった。
それが何だか、私の前から消えてしまいそうで涙が出そうになった・・・
ジュースを買いに行くのを口実に、廊下へ出た。
そして、悲しみに更けた
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