私の彼は人気小説家です【短】


新人作家を見送って、お昼ご飯食べて、夕方に来るFAXを待つ。



その間に、作家を目指す子の持込を読んで、チェックを入れる。



なかなか上手い子が多くて、頬を綻ばせながらやっていた時だった。




「もう書かないだとぉ!?」




編集長の罵声が、私の鼓膜までも突き破る勢いで響く。



その目の前には、彼の現担当者。




「はい、今回の話で燃え尽きた...と」



「んな馬鹿な、前の担当者...あいつの時は毎日のようにアイデアFAXが届いてたじゃないか!!」




私を指差しながら、編集長は担当者に怒鳴りつける。



担当者は泣きそうになりながらも、彼からの意見を言っていた。




「もう、燃え尽きたそうなんです」



「なんでだ」



「分からないケド、書く気が一切おきない...って」




編集長は頭を抱えて椅子に座り込む。



今回の話?

あぁ、新人くんが言ってた予約100万部超えの...。



あの恋愛小説を超えたんだ。




「今回のは、書き終わりスピードが早かったじゃないか」



「どーしても本にして、早く伝えたかったみたいです」