私の彼は人気小説家です【短】


お願いだから、そうだと言って。



いつもみたいに私のドジを、肩を上下しながら笑って。




「モデルか....じゃあ、お前を雇ってやろうか」



「何、ワケの分からないことを」



「集豪社ではいくら貰ってる?

俺はその倍出してやるから、ここで雇われろ」




その瞳が、すべてを本気だと言っていた。



部屋に広がった珈琲の匂い。


それさえも、私に現実を突きつける。




「他の女なら泣いて喜ぶ。

金も十分に貰えて、身体だけでも俺の物。


....俺の心はお前次第だ」



「..........」



「悪い話じゃないだろう。

お前だってすぐに、快楽に溺れるはずだ」




私の両腕を片手で縛り付けると、私の太ももを愛撫し始める。




「やめて、ください」



「とか言っときながら、次第におちてくクセに」



「私は、他の女とは違います」




私は、彼の二の腕に噛み付くと訴えた。




「私は...物じゃ...ありません」