夢うつつの中、
誰かの会話がボンヤリ聞こえる。
「ははっ・・・
女相手に困ってるオマエってハジメテ見るわ。」
「ん゛ー、ガチで困るわ。
このしょーもなく可愛くて気まぐれな子猫、
どーしてくれよーか。」
ぐいーっ
と体が持ちあげられる。
むぅ・・・誰よ。
今気持ちよくウトウトしかけてたのに・・・
「・・・・ぅるさぁぃ」
手で払ったら、何かを引っ掻いた感覚がして
「いてっ」という声と共に元に戻された。
「・・・この気まま子ネコめっ・・・」
忌々しげな呟きが頭上から聞こえたような聞こえなかったような。
私は寝る体勢を整えて
お休みなさい~・・・・


