突然飛びこんできた私に唖然としていたギャル達が、我に返ってぷりぷりと怒りだした。
「ちょ、なんなのこのチビ!」
「アタシ達の邪魔しないでよ。図々しい子。」
私をぉ兄ちゃんから無理矢理引き剥がそうとした手が、ぉ兄ちゃんによって制される。
「コイツはいいんだよ。俺のネコだ。」
少し強い声音にギャル達は言葉を詰まらせて、悔しそうにスゴスゴと去って行った。
ふふーん♪
ざまーみろっ。
なんたって私はシスコンなぉ兄ちゃんの妹もどきなんだからね♪
おっきな手が優しく頭を撫でる。
心地よくて思わず目が細くなる。
ふわふわして・・・
眠くなってきた。
こてっとぉ兄ちゃんの膝の上に転がる。
「おい。みぃ。」
「ナデナデ~」
「・・・・へぃへぃ。」
再び頭を撫でられて、すっかりウトウトモード。
ぉ兄ちゃんはイジワルだけど、
傍にいると心地よくて安心するんだ。


