「まぁ、それはともかく。後は本人次第だしな・・・」


そう言ってぉ兄ちゃんは立ちあがった。



「長年俺の隣でお兄ちゃんやってた遊にとっても亜夢は良くも悪くも大切な妹だしなぁ~。

しかも恋愛に関しちゃ、どこかの子猫とタメ張るくらい鈍い。」




げしっ★



なんか意味分かんなかったケド、悪口言われた気がしたからぉ兄ちゃんを蹴ってみた。

ぉ兄ちゃんはそれに気もそぞろに小さくぼやいた。




「まぁ、亜夢が遊を捕まえておいてくれれば、俺のヤキモキもちっとは減るってモンだけど。」


「・・・やきぎも?

焼き鳥の仲間?」




小首を傾げて聞き返したら、ガシッと頭を掴まれた。






「やっぱり鳥好きですかぁー、子猫ちゃんっ。

ったく。

だからオマエは鈍いっつってんだよ。」




「いたたたっ!」





なんとかぉ兄ちゃんから逃れて、ふしゃーっと威嚇する。







と、腕が首にがしっと回された。