「で?えと・・・誰?
私も知ってる人かなぁ?」
「ぅん。ゆぅ君。」
「あー、そっか遊さんね。
・・・・・ぇえっ
遊さん!?あの?」
あむちゃんがこくっとうなずく。
「気付いたのは最近なんだぁ。ずっと好きは好きだったけどぉ、お兄ちゃんだと思ってたの。・・・だけどねぇ。」
そう言って私を見たあむちゃんは少し悲しそうにまつ毛を落とした。
「ゆぅ君が他の女の子と付き合ったりしたらやだなぁって思って・・・その時、ハジメテお兄ちゃんじゃなくて一人の男の人だぁって思うようになって、すきだなぁって。」
「ぉ兄ちゃんとしてじゃなくて・・・一人の男の人・・・」
何故かぉ兄ちゃんの顔が浮かんで、私は慌てふためいた。
いや、なんかそのタイミングでぉ兄ちゃんはオカシイでしょ!
うん!オカシイ!
ぉ兄ちゃんはぉ兄ちゃんだよっ!
そんなことを思いつつ、さっきの出来事が頭を掠めて、慌てて振り払う。