「えと…付き合う事になった。
話した事あったかな。
中学ン時の同級生で、
同じバイト先の宮城健太。」
あむちゃんがきゅっと眉を寄せる。
「…にゃんこちゃんはぁ、
宮城クンがスキなの……?」
「えっと…
告白してきたのは宮城なんだけどー?
私、今一、恋愛の好きとか分かんなくて?
そういったら、宮城がそれでもイイって言うから…
トモダチとしては好きだし。
だからいいかなぁ~って…。」
口ずさむのは、昨日電話で宮城に仕込まれた言い訳。
しかし、我ながらカミカミだぁ~。
不審に思いませんヨ―に!!
あむちゃんは茫然としながらゆっくり口を開いた。
「じゃあ………お兄ちゃん……は?」
どきっと胸の奥が鋭く鳴る。
あむちゃん…なんでそれを私に確認するの?
ひょっとして、私の気持ちバレてたんじゃ……
心臓がバクバクする。


