私に気付いた宮城がふっと笑顔を浮かべて手を振ってきた。
「……なんで、いるの?」
「なんでって、彼氏なんだし迎えに来たってイイだろー?」
悪びれもせず、そう言ってふはっと笑う宮城。
…あんた、役者だね……。
この空気で自分の役に徹するとは…
男優賞ものだ。
ぉ兄ちゃんの頭上で稲光が奔るのが目に見えるよーだ。
おおよそどうでもイイ事に感心しているとがばっと抱きつかれた。
抱きついてきたのはあむちゃん。
何故かあむちゃんは泣きそうな不安げな顔で私を見詰めて訴えた。
「なんでぇ…?どうぃぅこと?
にゃんこちゃぁん。」
「え、えっとぉ……」
しまった。
キスマークにすっかり気を取られて親友のあむちゃんに報告するの忘れてた。


