宮城は悪びれた風もなくしれっと返す。
「あれ?祝福してくんねーんすか?」
「するわきゃねぇだろッッ!!誰が認めっか、そんなもん!!」
ズカズカと近づいてきた私を囲う宮城の腕をべきっと剥がした。
「……ちょ、ぉ兄ちゃんっ!!」
ぼ、暴力反対っ。
私の声を無視して睨みあう二人。
宮城が得意の笑顔を浮かべてすっと目を眇める。
「トモダチのお兄ちゃんにはカンケーナイじゃないっすか。トモダチのお兄ちゃんには。」
「コイツは俺ンのだ!それにコイツがスキなのは俺だ。オマエじゃない!」
……え?
ぉ兄ちゃんのセリフが一瞬理解出来なくて
出来た途端、かぁぁぁと顔が熱くなった。


