ガレージのドアを開けると
「にゃんこちゃぁん~」
半泣きのあむちゃんががばっと抱きついてきた。
「無事でよかったぉ~。大丈夫だった?イジメられてなぁい?」
「うんっ♪大丈夫だよ!ゴメンね心配かけて。」
あむちゃんの後ろには遊さんを筆頭にぉ兄ちゃんの仲間がいて「本当だぜ。」と笑っていた。
その顔がホッとして見えるのは、気のせいじゃないよね。
みんな心配してくれたんだ。
申し訳ない気持ちと一緒に
…ううん、
それ以上に、嬉しい。
どうせ私なんかあむちゃんのオマケだから、なんて拗ねていた自分がバカみたいだ。
「ほれ、さっさと始めっかよ。
とんだアクシデントの所為でみぃの誕生日短くなっただろーが。」
そんな声がして、感激に涙の浮かんだ私の頭を後ろから容赦なくド突く手。
バイクを置きに行ったぉ兄ちゃん。
ぉ兄ちゃんの言葉に「そうだった!」とみんなが動き出す。


