連れてこられたのはとある車修理工場裏手のプレハブ。

コイツ等のアジトらしい。




「ちょっと!!腕放してよ!!」



私は居並ぶ面子にぎろっと目をむいた。


今、後ろ手にガムテープかなんかで縛られてる。




応えたのは私の目の前で仁王立ちで私を見下ろしていた男。

多分、この集団のトップ。



「駄目だ。もう少しだけ大人しくしてろ。深見が来たら、直ぐに解放してやっから。」


「アンタ、こんなヒキョウなマネして恥ずかしくないの!?こんなことしかデキナイへなちょこだからぉ兄ちゃんに敵わないんだよっ。」


「うるっ、うるせぇなっ!!」


「いたーい!!何すんの!!」





ぴしっ、と
デコピンされてぎゃーぎゃー騒ぐ。