実はアレから…海に行った日から、

ぉ兄ちゃんと二人っきりになるのは何気に避けてるんだよね。




いつもはフツーに接してるつもりだけど、二人っきりだとドキドキしてどーいう顔してイイか分かンなっちゃうから。



でも、あむちゃんに
『お兄ちゃんと一緒にいたくて、私とトモダチでいてくれるの?』
って誤解させたくないんだよ。




「い、いいよっ。」


「いいってことねーだろ。ホラ、行くぞ。」



…困るーっっ。



「じゃあ!!!遊さんがイイ!!遊さん手伝って!!!」




思わず出ました。

困ったときの遊さん頼み!




だけど、

……失言だった。






あむちゃんがほんのちょっと悲しげにまつ毛を落としたのが見えて。




…はっ!!!

そー言えば、あむちゃんは遊さんが好きなんだった!



好きな人が他の女の子に誘われて、ウレシイ女の子なんていないよ。





ぉ兄ちゃんを避けるためとはいえ遊さんを誘ったんじゃ、あむちゃんがカナシイ想いをするワケで……




本末転倒じゃんっ!!

あわわわ……