「だから、もらう。」 「うん..」 そう言われて、クッキーの入った袋を渡した。 「さんきゅ。」 笑って、お礼を言ってくれた。 嬉しい。 嬉しすぎるよ。 「なんで泣きそうなわけ?」 慌てたようにそう聞く千広が、どうしようもなく愛しく思えた。 「だって、嬉しくて..」 名前を呼んでくれたことが。 笑顔を見せてくれたことが。 全部全部久しぶりで。 全部全部、嬉しい。 「嬉しいなら、泣くなよ。」 「嬉し泣きって、言うじゃんっ。」 「はいはい。」 ぎゅっ。 「っ!!」 突然、抱きしめられた。