「ただ話してただけだよ?」
「..嘘つきなやつ。」
今まで聞いた中で、一番冷たい声だった。
「嘘なんかついてな「頭、撫でられてるように見えたけど?」
ドクンッ。
心が、そう音を立てた。
なんで。
なんで、知ってるの?
あの日、帰ってたはずなのに。
「あれは、いつものことっていうか..ただ、励ましてもらってただけで..」
嘘は、ついてないんだ。
春に頭を撫でられるのはいつものことだし、千広のことで励ましてもらってただけで。
やましいことなんてない。
「ふーん。ま、どうでもいいけど。」
「っ..」
ズキン、と心が痛んだ。
そうだよね。
千広は、私のことが嫌いなんだし、どうでもいいよね..


