時刻朝の7:00

ある女の子の怒鳴り声が響いた。


「ちょっと姉さん!!何なの!?」

『そんなに怒らないでよ。仕方がなかったの』

「``仕方がなかった''じゃない!!聞いてないよ!」


焦る声で問いただすのは、蒼神雪羅(ソウガミセツラ)

それをたしなめるのが、蒼神雨羅(ソウガミウララ)


今日は晴れて高校一年生!
ウキウキの気分だったのはいいが、その気分を壊すかのような姉の言葉に怒りが抑えられない。





「――聞いてないよ!?転入するのが男子高なんて…!!」



そう、

てっきり共学の高校だと思っていた。

今まで、男子高だってことを聞かされていなかった。



『うん、まぁー…お母さんの知り合いから言われちゃってさ…』

「あの子供をほったらかす人の知り合い!?そんなんで私を男子高に転入させたの!?」


『まぁまぁ。雪羅が行く男子高はあたし達の知り合いのお爺さんが学園長だって言うし、ね?』



あり得ないんだけど…

今まで私達姉妹のことを放っておいて、


今更なんなの…?

それに、私の楽しみにしていた学園生活返してよ!!