いつもは賑やかなさくらの園も二人だけだと持て余してしまう。

静寂が、痛い。

「なあ、初」

「なんだい?」

「お前、もし俺の、江戸彼岸の下に死体が埋まってたらどうする?」

初が花王を見つめても花王は初を見ない。

真意はわからない。

「どうもしないだろうねぇ」

「そうか」

「ああ、そうとも」