――学園の精神の現れなどではなかった。

――破壊が人外のものであろうと人間のものであろうと違いはない。


――この空気そのものが天神学園が天神学園であり続ける所以なのだと。



結論をそこに見いだした御衣黄は自分の手が公式を書いたまま止まっているのに気がついた。

彼は生徒に数式の意味を説明すべく後ろを振り向いたのだった。

彼と、彼の愛するものが護りたいと思っているこの生徒たちを卒業させるために。