今、《墓場》は沈黙の中にある。

常に其処にいた主がいなくなったからだ。

主が活気溢れる教室で授業をしていることを知っているのかいないのか、木々はただ静かに土へ還るのを待っていた。

土へ還り、後輩の栄養となる。

それが目下生きることが出来なくなった木々たちの目標だった。

せめて花王の役に立つようにとじっと待っているのだ。

永い、永い間待っているのだ。