いつの間にか彼女よりも大きく育っていた。

もう護ってあげる必要はないのかもしれないが。

「さあ、花王のところにも行って体育祭の事を頼みましょう。今日はお初さんもいらっしゃるはずですから、一緒に」

「やったぁ!おばぁとは久しぶり、いっぱいお話しよーっと」

手をつないで一緒に歩き出す。

もう少しだけ、この関係に甘えても良いだろうか。

年の離れた娘のようにも思っている妹と、一緒に歩いても良いのだろうか。