――「桜好きか。一番好きな品種はなんだろうねぇ」






「……」

「…………」

「………………」

「……………………」

「おや、地雷だったかねぇ」


「吉野!吉野の知名度が勝つのっ!!」

「寒緋桜の魅力がわからない奴がいるか!一度見たら忘れられないだろ!」

「……御衣黄は地味ですから」

「庭に眷属がいるわたくしたちが好きに決まっていますわ!」

「冬に咲く桜も良いものよ?」

「咲耶姫……衣通姫と一緒に一歩リード」

「なっ!?姫たち狡いだろ!アタシたちも植えてくる!」

「めのうちゃんたちを見てきたいわ」

「吉野も行くーっ!!」

「吉野は駄目ですよ」

「江戸彼岸も植えてきてくれ」

「「「「「「花王もっ!?」」」」」」



結局初が止めました。

夕城邸の庭が桜で埋め尽くさせることはないのでご安心を。

最後に、佐倉の大音量自己アピールで聞こえなかった初の一言。


「桜なら何でも綺麗だと思うんだが」


これからも佐倉一同双子ちゃんの成長を見守っていきます。

テンションの上がりまくった水羅でした。