夏の記憶



「それに、あなただけ私の名前知ってるのもなんか不利だよー」


口を尖らせる彼女をみてため息をつく。


「ゆな。…松風ゆな。それが私の名前です」


「そっか!じゃあ、ゆなっ!また今度会えたら仲良くしてね」


美咲はそれだけ言うと街中に消えていった。


きっと、彼氏である誠也を見つけたのだろう。