桜吹雪の舞う中微笑んだ母さん。

父さんを見上げて幸せそうに微笑んだ母さん。

あなたを産んだ事誇りに思うよ。そう言って俺を抱きしめた母さん。

記憶の引き出しの鍵が壊れたかのように母さんの思い出が次々に溢れ出し胸を締め上げた。


どうして?

どうしていなくなったんだ?

俺や父さんを愛していたんじゃなかったのかよ?

うそつき…。

ずっと傍にいるって言ったくせに。

愛しているって言ったくせに…っ…!