「僕は無条件に龍也を信じられるよ。
だって僕らはずっと昔から友達だったんだから。」

光が暁の背中の一点に徐々に集中していくのが見える。

徐々に天使の力が最後の時に向かっているのかもしれない。

これから何が起こるのか予想もつかない俺は、ただ固唾を飲んで見守るしかなかった。

「さあ、この手を取って。僕と友達になろう?」

暁は佐々木に向かって両手を差し出した。

あの日俺にそうしたように天使の微笑を湛えて…。