「ん~?よくわかんねぇ。
暁は霊感があって守護霊が見えているって事?」

「その言い方は納得いかないけど、響がそれで分かるならそれでもいいよ。」

僕はまだ納得の行かない顔をしている響に右手をかざしてそのまま額に触れた。

人差し指にパワーが集まっていくのを感じる。

「…っ!何だこれ、熱い。」

「響に初めて会った時にも分けてあげただろう?
天使の癒しの力だよ。」

「あ…あの時の握手?あれってすげぇ温かくて…あれがそうなのか?」

「そうだよ。人によっては稲妻に当たったように感じたり、温かかったり、逆に冷たく感じる時もあるらしいけどね。」

「おまえ、すげぇ能力(ちから)持っているんだな。」

「僕のじゃないよ。これは天使が僕に与えてくれる力だ。
こうして光を与えることで人の心を闇から救うことが出来る。」

「すげぇな。佐々木もこの能力で救ってやれるんじゃねぇ?」