【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~

母さんのいない毎日。

俺達にとって太陽が沈んでしまったかのような悲しい日々でも、必ず朝はやってきて、容赦なく日常は訪れる。

数日間は学校を休み父さんと一緒に母さんを探していた俺も、1週間も休むと流石に学校を優先するように言われてしまった。

子供の俺にだって言っていることの理屈は分かるつもりだ。

だけど心が理解したくないと叫んでいた。


どうして?母さんより学校が大事なのか?

こんな時の勉強する事が大切だって言うのか?

納得のいかない気持ちを抱えながら、誰にも心を見せる事無く学校へと通う日が続いていた。