「不思議だけど僕の中には君たちとずっと前世から繋がっている何かを感じるんだ。
この友情が永遠だというならきっと来世も続いていくのだと思う。
僕は…それを信じていたいと思うよ。」

僕がポツリと言った言葉に二人が振り返った。

「相変わらず不思議な事を言うよな暁は。
永遠なんてそんなのわかんねぇよ。」

響がめんどくさそうにグレーの瞳を細めて言った。

「だけどさ…きっと暁と龍也には生れ変わってもまた会えると思うし、そのときは親友になると思うな。」

照れ隠しのように金色の髪をかき上げて笑った響の笑顔は、木々の間から零れる夕陽の欠片のように眩しかった。

「クス…『永遠の友達』なんてすげぇ深くて重い言葉だよな。
でもさ、言い替えればそれって永遠に切れない腐れ縁ってやつじゃないか?
だとしたら俺達には相応しい気がするよ。」

龍也の言った言葉に三人で一斉に笑って滲むような夕陽に照らされた秋色の雲を見上げた。

そうだね。僕達はずっと腐れ縁なんだよ。


過去から未来へと…

永遠に切れることのない腐れ縁なんて…

僕らに相応しいといえばそうかもしれないね?