「「何やってんだ。このバカ!」」



目覚めた時一番最初に聞いた言葉は、龍也と響の息の合った怒鳴り声だった。

いきなり怒鳴られ訳の分からない僕はポカンと口をあけて暫く考えていたが、二人がどんなに心配していたのかをその一言に凝縮されていたのを感じた。

「…はは…そ…りゃ…ないだ…ろ?」

苦笑しながらも二人の心がいつの間にかとても近くなっているのが嬉しくて顔が緩んでいくのがわかる。

龍也が僕を本気で心配して、響と二人で心を通わせ僕を現実に引き戻してくれた。


そのことが嬉しくて…

僕はとても幸せだった。