考えれば考えるほど霞んでいく記憶を、必死に手繰り寄せるが、意識はどんどん白くなっていく。

僕はこの空間に同化してしまうのかな?

それも良いかもしれない。

だってなんだかとても幸せで…

もう何も考えずに眠りたいんだ…

だってほら、何かを思い出そうとするたびに記憶の中の誰かが消えていく。

僕はこのまま光になるんだ。

もう手足も自分の姿が光と空間に同化してその形を見ることすら出来ない。

このまま消えていくんだ。

身体も意識もこの光の中に…。

なんだか…

あたたかいな…