フワリと笑った天使の微笑みに誘われるように、意識が羽の舞う真っ白な世界へと包み込まれていく。

天使が光に溶け込んでいくのを意識の奥底で見つめながら、僕は感じていた。

お母さんが、今この瞬間に新しい身体にその魂を宿らせた事を。

いつかきっと僕らの元へと還ってくる日がやってくる事を。

お母さん、今度こそお父さんと一緒に生きて幸せになって…。

瞳を閉じる瞬間に一瞬浮かび上がった女の人…。

その女性(ひと)がいつかお母さんの魂と共に、僕らの元へと還って来ると直感した事を…

目覚めた時僕は覚えていられるだろうか