神社に着いたとき、そこには郁奈がいた。 「郁奈ちゃんいたー!」 「…あ。ごめんなさい。私、間違え……」 「気にすんな」 「あとは真だけだねぇー」 雪は上を向いた。 郁奈がキョロキョロと辺りを見回す。 「かな…?」 「…また、失敗」 「え?」 聞き返そうとしたら郁奈は雪たちのほうへと歩いていった。 「もう真こないから私たちだけで遊んじゃおう!」 「そうだな」 「う、ん…」 結局、真には会えなかった。