初めは鍵は見つからなかった。
次は探している途中に見つかった。
今回は探した後に見つかった。
多分、結果はちがうだろう。
村長や先生に相談すれば、かわって………
「…え?」
郁奈が、タオレテキタ。
ウエカラ。
カイダンヲコロガルヨウニシテ。
郁奈は数秒で地面に落ちた。
「…え?」
どうしてこうなるんだ。どうして…どうして……
「雪っ!雪ーー」
ふと、良樹の声がした。
「良樹…?」
良樹はこちらを見て固まった。
「阿万寿…?唯鹿…?」
「良樹っ!実は…」
「あ…」
「え?」
良樹は俺の後ろを見る。
「真……?」
真が誰かに突き落とされてきた。
誰だ?だれなんだ?
「真っ!?」
良樹が駆け寄る。
「逃げ……」
「誰に突き落とされた!?」
「う……き」
俺は息を呑んだ。おそらく良樹も。
真を突き落としたのは多分、雪だ。

